イラク派兵した韓国、復興事業の実益逃す
26日午後、韓国軍のザイトゥーン部隊が駐屯しているイラク・アルビル市内。アルビル公園近くに建設される「エンパイア・ワールド」の敷地のあちこちで、大きなビルを建てるための基礎工事が盛んに行われている。今年2月に着工した83万平方メートルのエンパイア・ワールドは、五つ星クラスのホテルと四つの住居地域、ショッピングセンター、映画館、スポーツセンター、カジノ、人工湖、プールなどが入る大規模観光団地だ。
ここには70階建てのビルも建つ。3億5000万ドル(約416億円)に達するこの大事業は、トルコや中東の企業が行っている。アルビル市中心から西に2 キロ離れた所では、大規模な高級マンション群「ドリームシティー」が都市の様相を完全に変えている。109万平方メートルの敷地に建設中のドリームシティーは1200の区域に分けられ、時価2億ウォン(約2600万円)から20億ウォン(約2億6000万円)台のマンションや、1000人収容できるモスク(イスラム寺院)、1200席あるカルチャーセンターなどが建つ。
フセイン政権時代に開発の恩恵にあずかれなかったアルビルが、驚くべき変容を遂げている。2年前の2004年10月に韓国軍ザイトゥーン部隊が初めて到着した直後、記者が訪問した時のアルビルは、韓国の195060年代の都市を連想させるほど時代に取り残されていた。あの時に比べれば、今の大変身はそれこそ「桑田変じて滄海(そうかい)となる(桑畑が海になるほど激しく物事が変化すること)」といっても過言ではない。
アルビル変容の主役は外国企業と資本だ。アルビルをはじめとするクルド地域に進出した外国企業は去年の230社から今年は380社へと増えた。イラクの状況が少しずつ安定し、各企業が素早く動いているためだ。外国企業は特に油田や発電所など、クルド自治政府が意欲的に進めている大規模インフラ構築事業を狙っている。クルド自治政府は、ノルウェーのDNO社や中国スルシン社との合弁で、今年6月にザコ地域の大規模油田開発に着手し、ドイツ・イタリア・オーストラリア企業とも別の油田開発交渉を行っている。
しかし、韓国企業の姿は目にしない。今月、LG 電子がアルビルに代理店を出したくらいだ。ザイトゥーン部隊を派兵する際、派兵の名分の一つだった油田開発などの経済的実益を得ていない。韓国政府は、安全上の問題を理由に韓国企業の進出を許可しなかったが、27日からはケース・バイ・ケースで部分的に許可をする方針を決めた。しかしこれも「後の祭り」といった感がある。アルビル政府のバルジャニ首相は「韓国企業の進出を強く希望する」と言っていたが、それに応えるまでに時間がかかりすぎた。現地消息筋は「アルビル再建の動きは、韓国ザイトゥーン部隊の治安維持作戦が成功し、決定的な役割を果たしたため」としながらも、「韓国は自ら汗して手にしたチャンスを無駄にしては困る」と語った。
イラク・アルビル=劉竜源(ユ・ヨンウォン)記者
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