米国産輸入牛肉からダイオキシン検出(下)
◆部処間の確執につながる兆し
しかし、農林部は「ダイオキシンは骨片とはまったく別次元の問題」と強調する。「骨片が人体に牛海綿状脳症(BSE)を誘発するとは100%検証されていないが、ダイオキシンが有害なことはすでに確認されている」というのだ。
農林部高官は「ダイオキシンが検出された以上、米国側は“なぜ骨片を理由に輸入を拒否するのか”とは言えない」と話す。そのため農林部は、米国側が要求するものと見られる「一定の大きさ以下の骨片混入なら輸入OK」といった検疫基準緩和は、受け入れられないとしている。それどころかイ・サンギル農林部畜産局長は「輸入牛肉がダイオキシンに汚染されている理由などが疫学的調査で分かれば、それによる(輸入制裁などの)追加措置を行うこともあり得る」と話している。
◆ ダイオキシンはどれくらい危険?
第3次米国産輸入牛肉(10.2トン)から検出されたダイオキシンは6.26ピコグラム(pg/g fat)で、国内残留許容基準値(5ピコグラム)を少し上回る数値とされている。農林部関係者は「2003年にチリ産豚肉から7.51ピコグラム検出されたことはあったが、牛肉でダイオキシンが検出されたのは今回が初めて。韓国産牛肉では許容基準値を超えた事例はない」と語った。
ダイオキシンは廃棄物・ゴミ焼却時に出る毒性の強い化合物だ。がんを誘発することで知られているが、検疫当局関係者は「人体に相当量蓄積されない限り、それほど危険ではないと思われる」と話す。ダイオキシン残留許容基準値を定めている国も、韓国と欧州連合(EU)だけだ。世界保健機構(WHO)は1998年の報告書で「人が70年間、毎日体重1キロあたり1‐4ピコグラムのダイオキシンを蓄積した場合、がんになる確率は100万分の1」と発表している。
ホン・ウォンサン記者
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