【社説】潘基文外相を一日も早く解任せよ
大統領府は今月13日に次期国連事務総長に選出された潘基文(パン・ギムン)外交通商部長官の後任を、来月中旬ごろに任命する予定だという。潘長官は今後1カ月にわたり大韓民国の外交部長官と次期国連事務総長という二つの身分を持つことになる。
こうした大統領府の人事方針は非常識なものと言わざるを得ない。大韓民国外交部長官と国連事務総長の役割は、時として方針や利害が相反する可能性がある。長官としての任務を遂行しようとして国連事務総長の中立性を害する可能性もあれば、国連事務総長としての滑り出しに最善を尽くすため、大韓民国外交部長官としての機能を果たせなくなる可能性もある。
潘基文次期国連事務総長は14日、米国のテレビ局のインタビューに対し「北朝鮮が安保理決議を履行しない場合、国連憲章の規定に従ってさらに強硬な措置を取る」と語った。太陽政策に執着してきた盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の外交部長官としては、想像できなかった発言だ。
このように大韓民国外交部長官と国連事務総長は役割も違えば、周囲から期待される姿勢も異なる。このままで行けば二つの役割の一つに支障が生じる可能性が高い。
しかも北朝鮮の核実験問題が生じた現在の状況で、外交部長官は大韓民国で一番忙しいポストとなった。米国・日本・中国・ロシアの周辺4大国と北朝鮮の核問題で協調していくためには、1日24時間でも足りないほどの激務が求められる。
潘長官はまた、国連事務総長として直ちに引き継ぎ委員会を設けて業務を引き継ぐ必要があり、新しい担当者の任命と業務環境の整備を行わなければならない立場にある。今、潘長官は完全に性格が異なるこの二つの任務の日程をやりくりしながら忙殺されている。
潘長官は北朝鮮の核実験があった2日後の11日に出国し、次期国連事務総長への選出に伴う日程をこなし、19日の午前4時に帰国し、その足で同日午後に訪韓する米国のライス国務長官、日本の麻生太郎外相とともに北朝鮮の核実験問題への対応を論議するという。誰が見ても無理な日程を消化しているのだ。
そのため、政府が潘長官を離さないのは、後任の外交部長官に特定の人物を就かせるために時間稼ぎをしているからではないかという話も出ている。
政府は潘長官が国連事務総長として順調な船出ができるよう、また北朝鮮核実験に伴う緊迫した情勢に適切に対応するためにも、潘長官を外交部長官の職から1日も早く解くべきだ。
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