金星根コーチがイ・スンヨプの巨人行き引き止めた3つの理由

- 千葉ロッテ金星根1・2軍巡回コーチ(左)
「巨人に行くな」
千葉ロッテの金星根1・2軍巡回コーチが、イ・スンヨプの巨人移籍に待ったをかけていたことがわかった。金コーチは適応問題などいくつかの問題点を挙げて引き止めたが、イ・スンヨプの意思を変えることはできなかった。
金コーチはイ・スンヨプからFA(自由契約選手)公示の前日だった12日に電話を受けた。イ・スンヨプは、千葉ロッテとの交渉放棄と巨人移籍の可能性を示唆して意見を求めてきたという。進路について相談する形だったが、事実上巨人行きに対して金コーチに了解を求めたのだ。 1年間そばで復活の手助けをしてくれた師に対する礼儀からだった。
金コーチは「千葉ロッテ残留を公言しておいて突然移籍するというのは相手に対して失礼だ。信頼を損ない約束を破ればいつか後悔することになる。そう強調したが(イ)スンヨプの気持ちはもう向うに行ってしまっていた」と語った。昨シーズン終了後、移籍説が出た頃から金コーチはこれに否定的な立場だった。
金コーチは思いとどまらせようと3つの理由をイ・スンヨプに伝えたと言う。
1つめは、もう一度新たなチームに適応しなければならないという点。2年かかってなんとかチームの雰囲気に慣れたのに、また知らないチーム、しかも別のリーグに適応しようとすれば試行錯誤を繰り返すしかない。もちろん昨年セントラル・リーグとの交流戦で優れた成績をあげるなど活躍を見せた。しかし、36ゲームにすぎない交流戦とペナントレースはまた別物だ。見知らぬ選手たちと打ち解けるには時間がかかり、ストレスになるかもしれない。
2つめの理由は、巨人は待ってくれないとうことだ。日本最高の名門チーム読売ジャイアンツは潤沢な資金力を誇っている。しかし光があれば陰もあるもの。成績至上主義に無限の競争を強調する巨人は我慢しない。選手の調子が悪ければすぐに新しい選手を獲得する。シーズン初めに印象に残る姿を見せられなければ切り捨てられる危険がある。
3つ目は巨人に移籍した選手を見ると成功したケースが大してないということ。ニューヨーク・ヤンキースのように、巨人は他チームから最高の選手たちを受け入れてきた。しかしこれまで以前のチームにいた時よりも活躍する選手はいなかったという。主砲の清原(現オリックス)や江藤(現西武)、左腕投手の工藤(巨人)などが良い例だ。昨年イ・スンヨプと苦楽をともにした金コーチは「本人が切に望んで決めたのだから本当に一生懸命努力して必ず成功してほしい」と付け加えた。
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