調査委「患者対応型ES細胞、研究データも見つからなかった」
黄禹錫(ファン・ウソク)教授チームの研究を再検証しているソウル大調査委員会は29日の発表で、黄禹錫教授をめぐる問題のうち最大の焦点とされている2005年の論文について解明した。同論文の患者対応型ES細胞は存在しなかったというもの。
論文を操作したかどうかについては、今月23日、調査委員会が黄教授ら関連研究者たちを調査した証言と写真分析などを通じ、結論が出された。
その後の関心は、黄教授チームがES細胞の数を誇張したか、でなければES細胞が1つも存在しない状態で「無から有を創造するかのように」論文を書いたのか、に注がれた。29日、調査委員会はこの疑問に対する明確な回答を提示したわけだ。
調査委員会は黄教授チームが冷凍保管しているES細胞9種と培養中の9種、患者の体細胞13種、テラトマ(teratoma:奇形腫)組職3種、スナッピー(クローニングされた犬の名前)関連資料3種のDNA試料を3つの機関に依頼し分析した。
このうち、2005年の論文と関連するES細胞は8種。29日の発表によると、まず黄教授チームが2005年の論文提出の際に存在したと主張している2、3番のES細胞は、患者の体細胞ではなく、ミズメディ病院の受精卵のES細胞4、8番とそれぞれ一致した。
残りの6種もすべて患者の体細胞で作ったES細胞ではなく、ミズメディ病院の受精卵のES細胞であることがわかった。
ただ、調査委員会は黄教授が23日の記者会見で「冷凍された5つの細胞を解かせば、10日以内にES細胞の存在が確認できる」と説明した冷凍保管のES細胞5種の番号については、「何番を指しているのかわからなかった」と話した。
黄教授は同日、「キム・ソンジョン研究員と身元不明者がES細胞を入れ替えた」と捜査を要請した際、「2、3、4、8、10、11番の6つのES細胞がミズメディ病院のES細胞に取って変わった」と主張した。
もちろん、調査委員会は番号については明確に確認できず、どのような経緯で入れ替わったのかについては明らかにできなかったものの、8種すべてがミズメディ病院のES細胞であることが明確になった。
調査委員会は「研究記録からも患者対応型ES細胞が作られたという証拠は探し出せなかった」と話した。実験ノートなどを調査したが、データは見つからなかったというのだ。
調査委員会は2005年の論文はES細胞が1つも存在しない状態から作成されたという点を科学的に検証したことになる。
特別取材チーム
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