Print this Post Article Lists Back

「被害者家族を蹴り倒した警察」 過剰対応が論議に

 「(私は)里門(イムン)洞の母よ!警察、あんたたちが早く(ユ・ヨンチョルを)捕まえていれば(娘が)死ななかったのに!」

 26日午前7時50分、50代の女性がこのように叫びながら階段の上にいた連続殺人犯ユ・ヨンチョル容疑者に向かって突進した。右手に長さ50センチ程度の傘を握っていた。

 ユ・ヨンチョル容疑者は驚いて身をすくめた。その瞬間、隣にいた警察官が素早く動き、右ォでその女性の胸部を蹴った。女性はその衝撃で階段の下に転がり落ちた。人々が集まってくると、女性は怒りを抑えきれないように、手を振り回した。

 ユ・ヨンチョル容疑者が警察での捜査を終え、検察に身柄を引き渡される前、ソウル・永登浦(ヨンドゥンポ)警察署の本館前に姿を現した際に発生した出来事だ。

 この女性は今年2月、ソウル・里門洞から出勤する途中、ユ・ヨンチョル容疑者にナイフで殺害されたチョン某(24/衣類店職員)さんの母 チョン某さんだった。チョンさんの胸部を蹴った警察は、この事件を捜査したソウル警察庁・機動捜査隊のイ某警察官だった。

 ユ・ヨンチョル容疑者は階段の下に駐車してあった警察のワゴン車の前で、検察に向かう直前、10秒程度取材陣の質問に答える予定だった。ほとんどが新聞記者とカメラマンだった。外信の記者もいた。

 日本で高い視聴率を誇るフジテレビはチョンさんと同行取材をしていた。日本では「猟奇犯罪」に対する関心が高い。このような事件がこれまで幾度も発生しているからだ。

 チョンさんを足で蹴った警察は「護送者を奇襲から保護する義務がある」とし、「その女性が被害者の母であり、手に持っていたのが傘だということは後から知った。謝罪すべきだと思う」と話した。チョンさんはこの後、救急車で運ばれ入院した。

キム・ボンギ記者 knight@chosun.com

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る