‘うそ’を習うことになった日本の次世代
日本政府が発表した2002年度中学歴史教科書の検定結果は一言で失望的だ。相当部分を修正したというが、韓国や中国の周辺国だけでなく日本の学界でも反発が強かった「新しい歴史教科書をつくる会」が執筆した教科書を日本政府があえて合格させた点が今回の検定の性格と限界を如実に物語っている。
日本の文部科学省関係者は、思想や史観の検定は不可能で客観的欠陥にのみ意見を付すことができる現行検定の制約を挙げつつ、周辺国の懸念に最大限配慮するため努めたと主張しているが、我々が指摘したい点がまさに同教科書の史観である。日本優越主義的史観に基づいた教科書が生まれたこと自体が問題である。問題の教科書は右翼とナショナリズムの史観に基づいて記述されているだけでなく、歴史的事実までわい曲している。
日本政府は、328ページにわたる同教科書が137項目を修正したと明らかにした。手をつけていない項目がないほど、つぎはぎ教科書となってしまったわけだ。現に、多くの項目が削除され修正された。例えば、「朝鮮半島は日本に突きつけられている凶器」という表現を削除し、土地調査の強制性・皇民化政策と朝鮮人の反発・強制動員の記述を追加して植民地支配の加害行為を補足し、「侵略戦争」を正当化した内容を削除している。
しかし、「新しい歴史教科書をつくる会」が「半歩前進」と喜んだことからも分かるように、過去を美化する全体の骨組みはそのまま残っているため、修正補足が結果としては「みせかけ」に過ぎなかったことが分かる。神風特攻隊を賛美し、太平洋戦争を依然大東亜戦争と表現して、あたかもアジアの自由と開放のために行った戦争のように記述したり、日帝(日本帝国主義)の植民地支配が韓国の近代化に役立ったという記述はそのまま残っている。「世界最古の土器は日本で発見された」と恣意的に日本歴史を賛美し、「新羅(シンラ)と百済(ペクジェ)が朝貢した」と、韓国をへんした内容も削除しなかった。
日本が周辺国に与えた苦痛と被害を美化したり偽ったり、ありもしなかった歴史をねつ造して日本の次世代に教えたところで何の得があるのか、我々は日本人と日本政府に対して疑問を禁じ得ない。これでは日本が周辺国に「友好」や「善隣」を口にすることなどできるわけがない。うそを教えるのは愛国でない。この教科書で歴史を学ぶ日本の次世代は世界の落後者となるだろう。
- 【萬物相】海賊
2008/11/22 03:55:10 - 【コラム】「B‐1グランプリ」をご存じですか?(下)
2008/11/21 17:00:56 - 【コラム】「B‐1グランプリ」をご存じですか?(上)
2008/11/21 17:00:31 - 【記者手帳】米ビッグ3 崩壊は対岸の火事?
2008/11/21 12:03:23 - 【11月21日】大忙しのサイドカー、21度目の出動
2008/11/21 08:23:21 - 【社説】政府が先頭に立って構造改革に乗り出せ 2008/11/21 07:51:46
- 【社説】ビッグスリー経営者の責任転嫁 2008/11/21 07:31:53
- 【社説】対北ビラ散布、ガス管理法で取り締まり!? 2008/11/20 08:56:59
- 【11月20日】北朝鮮向けビラ関連部署大集合
2008/11/20 07:49:13 - 【社説】金利は大統領の言うことを聞かない 2008/11/20 07:13:57
















前ページ
画面上へ










